データセンターイノベーションフォーラム2019
12月4日にお茶の水ソラシティカンファレンスセンター(東京)でインプレス社主催:データセンターの設計・構築・運用に関係するステークホルダ分野の専門家の方々が、そのビジネス領域に関する最先端の現状を、今後のデータセンター産業において、生き残るために必要となるビジネス戦略を披露されました
https://academy.impress.co.jp/event/dif20191204/

日本において、災害による被害の影響度が増している今
個人の生活も、職場の環境も、社会のインフラも、日に日にデジタライゼーション化されデータの重要度とともにデータ量が爆発的に増え続けている
情報取得の最前線すらゴシップ誌やテレビに代表される旧マスメディアではなく
手元でリアルタイムに更新されるスマートデバイスとなりつつある現代社会において
停電1つですら大災害である
電源が切れる=情報取得や交友関係者との連絡が断絶され、孤立化してしまうからだ
ここ2ヶ月の障害は以下
・2019年11月23日 九州
QTnetデータセンター障害で楽天カードに決済に障害発生
・2019年11月25日 岐阜
NTTコムデータセンター電源交換手順ミスで県内29市町村にシステム障害発生
・2019年12月4日 日本電子計算
クラウドサービスシステム障害で全国約50自治体で手続きができなくなる
いずれも生活基盤に直結したシステム障害へと発展している
データセンターとは、普段の生活では触れることのない場所や環境であり、それ自体の障害報告を聞いたところで理解できないことが、障害内容が自分に直結することで初めて重要性を知ることが多い

セッション概要は以下

さて、本題
当社が支援しているクラウディアンはご存知だろうか
Amazon S3というオブジェクトストレージサービスをオンプレミスで構築できるソフトウェアを提供する会社である
私は、このクラウディアンが提供しているHYPERSTOREを活用した日本のデータセンターへPCやNASのデータを集約するサービス:RIO Cloudを立ち上げ、拡大すべく活動している
現在、
4都道府県(他、宮崎県・石川県・青森県)で展開しているサービスの沖縄版にスポットを当ててご紹介します
本セミナーで沖縄県:OCCという会社が提供している
ちゅら海データガード(powered by RIO Cloud)をDC関係者へお披露目できたことだ
https://www.occ.co.jp/Home/backno.html?blockId=113163&newsMode=article

データは1箇所より2箇所、2箇所よりN箇所・・というように冗長化しておくべきである
この沖縄で仕掛けているRIO CloudはHYPERSTOREとコラボすることで
【3複製×2冗長化】が実現したジオクラスター構成である点だ
HYPERSTOREは1つのファイルがストレージに書き込まれると自動で3つにファイルを複製してくれるため、HDD障害やシステム障害が起こっても、3つ同時に消失するリスクは極めて低い
そこにOCCが構成したジオクラスター構成による2冗長化がさらに低リスクにする
【2箇所のDCで運営】されているちゅら海データガードは2つのデータセンターにまたがって複製ファイルが存在することを意味する
このRIO Cloudをさらに発展させ、DXサービスを提供すべく準備している
パソコンよりアクセス頻度や使用頻度の高いスマートフォンや、写真・動画など個人として重要度の高いデータへサービスを提供する計画でいる
これが実現すれば、オフィスにとどまらず人が生活する上での安心なデータ保護サービスが提供できる
先にデータセンターの障害報告を一部記載したが、決してデータセンターが悪いと言うことを伝えたいのではなく、皆さんの生活に直結したデータは、クラウドはデータセンターで運用・運営されていることを理解してほしいと思ったからである
人為的・システム的な障害はものがある以上避けられないが
自宅に保存したりデータを常に持ち歩くよりはあらゆるリスクを低減させる仕組みであることは間違いない

今回、このセミナーで沖縄で展開しているちゅら海データガードがHYPERSTOREによって構築され、どのようなサービスで・仕組みで・ユーザーに提供されているかを多くの受講者に情報発信できたことが、また、直接データセンターの関係者に伝えることができたのが私として最大の喜びである
新たなセンター事業者とさらなるサービス提供を夢見て邁進するのみである
クラウディアン(東京都渋谷)
https://cloudian.com/jp/about-cloudian/
OCC(沖縄県浦添市)
https://www.occ.co.jp/Home.html